昨日最寄りのコンビニで一冊の本を見つけました。
中には玄関を出ないとキッチンに行けない部屋や長い廊下を抜けないとたどり着けないお風呂など様々な面白い間取りが並んでいます。
この本を読みながら「どうしてこうなったんだろうか・・・隣の部屋はどうなってるんだろうか。」など色々勝手に憶測を膨らませてしまいます。
それと同時に「暮らし」について色々思い出を掘り起こされてしまいました。
それは、私が学生の頃の思い出。
一軒のお家を無理矢理改造しお隣と南京錠の付いた障子だけで区切った間取り
事務所を改造して土間にキッチンを中心に各部屋が輪になって取り囲む間取り
造り付けの大きな棚のようなベッドスペースが部屋の半分以上を占める間取り
色々様々なヘンな間取りが沢山有りました。
そんな間取りの暮らしに事件が起きました。
「大学のお引っ越し」
引っ越した先では新築のアパートばかり並び、みんなの生活はいわゆるワンルームと呼ばれる1K生活に変貌を遂げます。
お風呂もトイレも外に出なくても並ばなくても好きな時間にできる。そんなこっそり誰にも会わないでも成り立つ生活。
そんな生活が卒業と共に終わるとき多くのみんなが言ったことがあります。
「前のあの頃はよかったよね。」
確かに生活は格段にあの古いヘンな間取りのほうが楽しく感じました。
今になって思えば外から遊びにくる友人もそこに住んでいる友人もみんな「家族」の様に一軒の家の様に暮らしていました。
ふれ合いじゃれ合い見合ってみたり隠れてみたり、誘い合って銭湯に行ってみたりと不便ではあってもそこには何か大切な事があったとみんな感じていたようです。
家の間取りを考えるにあたって「学生生活」を当てはめることはしませんが
暮らす人達なりの間取りが存在するのだと間取りによって暮らす人達も変わるのだといつも痛感させられます。
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