おひとりふたり様住宅-その2

その1はこちらから

自分にしっくりくるお家のモデルプランがない

おひとり様やおふたり様向けの家づくりでは、ライフスタイルが様々であり、個々の要望が異なるため、一般的な家族向けのモデルプランやモデルハウスのようなものが存在しにくいという問題があります。これにより、体験できる選択肢が少なくなり、家づくりを考える際に、家のサイズを小さくするという単純な発想にとどまってしまいます。
例えば「ひとり暮らし」と考えると多くの人は1Kや大きくても2DKのサイズ。その大きさの一軒家を見た経験はなかなかなく想像できるのはアパートやマンションですね。

ないなら作りましょう

子どものいる家族や多世代家族向けの家は、全員のニーズに応えられるように一般的な設計でも対応しやすいですが、おひとり様やおふたり様の家では、逆にその「一般的」な設計が無駄を生んでしまうことがあります。例えば、子育て用のスペースが不要だったり、寝室とリビングを一体化させることで空間を効率よく使うことができます。さらに、個々のライフスタイルに合わせて、他の家にはない特別なスペースを作ることも可能です。そのためにもあなたの色を見てアレンジする必要があるんです。

おひとりふたり様住宅イメージ

あなたらしい家とは?

そんなことを聞かれても経験上すっと言葉になるひとはほとんどいません。なぜならそんな自己紹介的な事をする必要もなくしたことがないからなんです。
そこでいつもならまずは自分のことをお話していただきます。その時のポイントを色々あげてみますね。

・お仕事は何をされていますか?生活にどんな影響がありますか?お仕事病みたいなものありますか。
・他の人は持っていないような物をお持ちですか?よく使う小物等はありませんか。
・毎日大切にしているルーティーンやしたくないルーティーンは。
・家事に得意不得意ありますか?好きな家事や嫌いな家事とその理由はなんでしょうか。
・毎日どんな食事をしているか、食事の頻度や食の好み、食材の選び方など。
・友達はどんな方がいらっしゃいますか。
・普段パソコンは利用されますか。何に利用し頻度はどのくらいでしょうか。
・今住まわれている場所や過去住まわれた場所で自分にあっていると感じたことはなんですか。
・健康に気をつけていることや自分の体できになっていることなど。
・これから先やってみたいなにか目標がありますか。
・ひととはちがうなと思う価値観をおもちですか。

以上のことを少し考えてみて文字にして書き出してみてください。客観的にすこし自分を見ることができると思います。そして出た答えを重ね合わせたり想像を膨らませたりしてみます。

私の場合

私の答えを例にして具体的に考えてみますね。

・他の人は持っていないような物をお持ちですか?よく使う小物等はありませんか。
 A.写真を撮ることが好きでカメラやレンズをもっています。
・毎日大切にしているルーティーンやしたくないルーティーンは。
 A.近くの浜辺にカメラをもってウォーキングにいきます。

建築家宮本正崇のマイルーティーン

提案:玄関にカメラ収納はどうでしょうか?
玄関付近に普段の玄関収納とは防湿のため隔離したカメラ機材専用の収納庫をよういしてみてはどうでしょうか。しっかりした棚にクッション材を敷きセンサー付き照明を用意し夜帰ってきても整理しやすくしましょう。カメラバックの大きさに合わせ配置できるように可動式変動式の棚にしてもいいと思います。
壁は吸放湿壁紙を使い湿度を保つようにしましょう。床は機材を落とした場合を考えクッションになるように厚めのコルク材はどうでしょうか。大切な機材はドライボックスにいれバッテリー等の充電も必要なので専用のスペースとコンセントをそれぞれ用意しましょう。
玄関まわりの整理のためにも普段は存在の感じない収納にするとセキュリティについても安心です。
写真を飾ることもいいかもしれません。専用のパネルを設置して家の何処かにギャラリーをつくってみてはどうでしょうか。

家とは全く関係ないと思われがちですが今まで家に自分を合わせて暮らしてきたのです。そこで今度はあなたに合わせた家を考えることであなたのおひとりおふたり様住宅を考える初めの一歩になると考えます。

床コルク材参考:topacork-トッパーコルク

次回は

次回は具体的にいままで建てさせていただいた例を元にお話してみようとおもいます。

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