居酒屋カウンターキッチン-北海道札幌市中古住宅リフォーム episode-6


札幌滞在中にTご夫妻が暮らしている家に行かせて頂きました。
それは、ご家族の暮らし方や雰囲気を感じさせて頂くためなのですが
まずこのご家族の大切な空間がこのキッチン廻りにあると感じました。

「居酒屋Ted」という料理人の経験のあるご主人の愛称がついた雰囲気を味わいながら料理を振る舞って頂きました。そこには「料理を家族で食べる作る愉しむ風景」があり、ご家族がキッチンとダイニングを巻き込み一つになるのです。1.8mしかないキッチンにもかかわらずそのスペースは活き活きとして見えました。

今あるキッチンのスタイルを基本に雰囲気を残しつつ
新しい家の大きさ向き見える風景に合わせて少しずつアレンジを加えました。

元々この家はLDKと和室はトの字状に配置されていました。
長く広いリビングと和室の空間にこのキッチンを持ってくることで
わだちを作りそこに人が寄っていく。
ガード下の屋台ラーメン屋さんではありませんが
気が付いたら自然とそこに座り話しに耽るような空間を目指しました。

キッチンからは
庭を駆けるコンリーくんの姿
パーティを楽しむ人の横顔
そして料理を愉しむ家族の顔
玄関を入ってくる人影
回している洗濯機の音

そしてキッチンの外からキッチンに語りかけれる

目に届く家族の掲示板
家族がTVを見ていても見える表情
コンリーくんが安心して目配せできる位置

部屋に名前をつけ役割を割り当て別々に考えるより
部屋と部屋同士の繋がりやそこから生まれる事の方が
遙かに楽しみの広がりがある事だと思います。

episode-1で紹介した計画プランとは全く違った結果となりました。
人の暮らし方は本当に様々です。
聞くのと実際見るとでは大きく差が出てしまいます。
そういった所を大切にこれからも設計をしていきたいと思います。

次回はキッチン以外の番号の場所の説明をしてみたいと思います。

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