建物の構造的な調査も終わり
もう一つの現地での課題が私にはありました。
Tご夫妻が「この家なら」と思えるほど惚れた理由です。
今ある家のイメージを残すことは簡単なのですが
実はそれでは単に前に合わせて模様替えをしているだけになってなってしまいます。
家の周囲の道路を歩き家の中を計りながら歩き廻り感じることから始めました。
リビングの日当たりは素晴らしく朝から夕方まで日時計のように光が入ります。
正面の庭のスペースが深いため風景を感じながら広がりを感じる事が出来ます。
私はリビングの一つには「小さく暮らし広く感じる部屋」と思うことがよくあります。
まさに教本の様なリビングがここにありました。
奥に見えるリビングから玄関へのドア
写真では非常に解りにくいのですが実はここだけですが硝子がマジックミラーになっています。
来客が玄関に立ってもリビングが見通せずリビングからは姿が見える状態。
細かな配慮が見て取れます。
色々ゴソゴソしていると有ることを発見しました。
2Fの洋室2には玄関上の吹き抜けに抜ける窓があります。
この湾曲したアプローチにすることで玄関正面に植栽を用意しています。
外部から見ると玄関庇上に窓が見えます。
もちろん明かり取りにも役立つのは確かですが
これにはもっと意味がありました。
もう一度先程の2Fの洋室2へもどり窓の前に立ってみます。
解りにくいのですが実はこの家の正面は三叉路になっており
家の正面にぶつかる道路の通りが見えそして先程の玄関側の植栽が重なるように見えてきます。
夜にこの家に居ることができなかったので確認はしていませんが
北海道札幌の街灯はオレンジ色です。
これは夕方玄関越しにみた街灯の色です。
オレンジ色というのは雪の降っている時でも光りが通りやすい為ですが
そんな街灯がこの見える風景に夜中灯ったらと思うとドキリとしてしまいました。
寝室として計画されたであろうと予想されるこの部屋
玄関の吹き抜けとアプローチの配置、そしてこの重なる窓があり
そしてこの家の建つ廻りの道路位置を確実に組み合わせています。
その為カーテンを必要としないように設置され外のオレンジ色が差し込む
素敵な寝室が想像されます。
この発見から色々な部分に訳が見えてきました。
佇まい(たたずまい)というのは理由は解らずとも自然と伝わる物です。
感受性の凄く強いTご夫妻が惚れた訳が少しずつ見えてきた瞬間でした。
T夫さんは家の前に立っただけで惚れ
T奥さんは中をぐるぐる回り家をでて振り返った時に惚れ
と勝手に感じながら本設計に入りました。
コメント
T妻です。
・・・てか、自分で名前を書いちゃってますが。(笑)
>T夫さんは家の前に立っただけで惚れ
>T奥さんは中をぐるぐる回り家をでて振り返った時に惚れ
えええ~~~~!?なんで分ったの~~~!?
当たってます!本当に、その通りなんだよー。
これ、かなりビックリしました。
そんなことまで分っちゃうのか、一級建築士って。すご過ぎる。。。
ところで「庇」って「屁」って読んじゃったじゃん。
「ひさし」なんすね。こんな漢字、読めないってばー。
T妻です。
・・・てか、自分で名前を書いちゃってますが。(笑)
>T夫さんは家の前に立っただけで惚れ
>T奥さんは中をぐるぐる回り家をでて振り返った時に惚れ
えええ〜〜〜〜!?なんで分ったの〜〜〜!?
当たってます!本当に、その通りなんだよー。
これ、かなりビックリしました。
そんなことまで分っちゃうのか、一級建築士って。すご過ぎる。。。
ところで「庇」って「屁」って読んじゃったじゃん。
「ひさし」なんすね。こんな漢字、読めないってばー。
■修子さんへ
確かに、名前出ちゃってますね・・・。
それにしても屁・・・って(笑)
■修子さんへ
確かに、名前出ちゃってますね・・・。
それにしても屁・・・って(笑)