リファイン建築の旅

「良い物をいつまでも」
そう思うのは皆ではないでしょうか。
建物もまた良い物は残したい。
そして残すだけではなく使いたい。

建物の場合そう出来ない大きな理由の一つに「構造の変化」の問題があります。ここでいう変化とは「老朽化」の変化と現在の構造基準にあわない「法律の変化」があります。今にそんな昔をよみがえらせる建築が「リファイン建築」と言えるのかも知れません。

北九州市立戸畑図書館
青木茂氏設計により昭和8年に建った役場を図書館として再利用したものです。

構造を見て治す為にこのような感じにすべて剥ぎ取られ何度にも渡る調査が行われました。

そして図書館としての現在。おおまかに言うと白とグレーの壁が見えますが白い部分は前からあった構造体でグレーの部分が新しく取り付けられた構造体になります。これだけの事をするのは簡単なことではありませんしまだまだ環境整備も不十分な感じもしています。

寿命が短く考えられている今の建物達には簡素化が求められてそれに携わる人達の能力も変わってきました。良い物を復旧させて長く使う事が出来るようになればもしかしたらこれから作られるものも「長い寿命」を想定ししっかりと作りこまれるようになるかもしれません。その可能性がリファイン建築にはある気がします。

この週末、建築士会呉地区支部の研修で昨年呉建築セミナーでお世話になった青木繁先生の建物を見に行かせて頂きました。

九州最大規模の料亭三宜楼(さんきろう)現在は一般に公開されています。

老人休養ホームだった建物をリニューアルさせた満珠荘です。
日帰りツアーでしたが久々の参加もあり皆さんの顔がみれて更に良い経験になりました。

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