前の記事で
リビングルームはそんなに広くいらないんじゃないかと書いていますが
最近はリビングルームとダイニングルームが一体になり、
そしてキッチンが・・・どうしてこうなったのでしょう。
理由はすごく簡単なんですよね。
家事を助けるため導線の経路の無駄をなくして、
コミニュケーションの取れるように壁を取り払い家庭の一体感を楽しむ。
狭い日本の住宅事情では小さく仕切るより
LDKの大空間を作る事で広いイメージを作る事が出来ますよね。
TVだってキッチンからリビングからダイニングから見える訳です。
壁のやドアなどの建具を取り払うのでコストも下がっていくわけです。
こんなに良いこと尽くめの内容ならしない手はないと、
今ではLDKで一部屋が一般的ですね。
一部置き畳が出来るようにしてみたり、リビング部分を吹き抜けを使ってみたり、バリエーションも色つけも様々です。
では、こういったLDK一体の家に住まわれている家庭は
本当にコミニュケーションがうまく出来ているのでしょうか?
各家庭十人十色とはいいますが一般的に考えて少し想像してみてください。
隅から隅まで見渡せる空間に家族が居ます。
何をしているか
何を話しているか
何を見ているか
当たり前ですが一目瞭然です。
だから「今何してる?」なんて事は言う必要が無いんです。
だから「今何してるんだろう?」って思うことも無くなりませんか。
だから「○○してるよ」なんて事も言わなくていい。
常に見られてると解っていれば
自分のしている事を伝えなくてもいい
・・・なんて思いませんか?
相手に伝える必要がなくなる
・・・なんて思いませんか?
僕はコミニュケーションというのは、その人に感心があって自ら行動を起こすと始まる物と思ってるんです。「おはよう」と言う挨拶も朝起きて始めて会った時のご挨拶です。みんな徹夜で起きていれば「おはよう」なんて言えませんよね。
だから僕が設計するときに考えるのは、
少し遮る壁であったり空間のずれで人との距離を調節してあげて、話しかけるも見られるのも少しクッションを置いてはどうかな。なんて思っています。
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